栄養管理室

栄養管理室 理念

1. 安全かつ衛生的な食事療養の実践とサービスを提供します。
2. 患者様の適切な栄養管理、栄養療法を実践します。

栄養管理室職員

管理栄養士:8名(2024年2月現在)
調理委託先:富士産業株式会社(全面委託)

認定資格取得状況

認定団体 資格名称
日本病態栄養学会 がん病態栄養専門管理栄養士
日本病態栄養学会 病態栄養専門管理栄養士
日本栄養士会 TNT-D専門管理栄養士

業務概要

栄養管理室は、管理栄養士を病棟に配置し、病棟担当業務を担うとともに、多職種と情報共有を行いながら栄養管理を行う他、献立作成など食事療養業務を行っています。
また、栄養管理業務と関連して、病棟の医師事務作業補助者を配置する他、院内における事務的補助業務にも携わり病院の運営にも努めています。
管理栄養士の病棟担当制を導入することで、入院患者の適切な栄養管理により先生方の治療の奏功と医師、看護師の業務軽減を図ることを目的に業務の充実や拡充を目指しています。

病棟担当業務

病棟担当制を導入することで、特に急性期の患者様についてはタイムリーな情報を得ることができ、栄養療法のプランニングの提案の他にも食事形態や食事内容の調整など状態にあった対応が実践できます。
またチーム医療として、NSTカンファレンス南松ハートチーム(心臓リハビリテーション)回復期リハビリテーションカンファレンス、ICTラウンドに参加しています。専門職として多職種との情報共有を行い、患者様の栄養状態の維持あるいは改善に向けて取り組んでいます。
当院は急性期からリハビリテーション病棟、慢性期まであるためシームレスな栄養管理を行う事が出来ます。
管理栄養士をより身近に感じて頂き、患者様自身が長期的な自己管理ができるよう栄養指導や栄養相談にて疾病に合わせた介入を実践しています。

栄養サポートチーム(NST)

<NSTカンファレンス>
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師等多職種で入院患者様の栄養状態改善に向けてカンファレンスを行っています。

南松ハートチーム(心臓リハビリテーション)

<INBODYの測定>
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士等多職種で心臓病の患者様の病態について情報共有を行い、心臓病の改善に向けてカンファレンスを実施しています。栄養管理室では、患者様の栄養評価としてCONUT、GNRIの評価やINBODYの測定を行い、全身の体水分量を数値化しています。
また、食事摂取量の確認、食形態や栄養補助食品の付加検討など個別調整を行い、栄養状態の改善、維持に努めています。

回復期リハビリテーション

<回復期カンファレンス>
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなど多職種でカンファレンスを実施しています。対象患者様においては入院時退院時の他、月に1度は必ず多職種で話し合いを設けています。入院前と退院後は必ずしも同じ環境で過ごせるとは限りません。患者様や患者様のご家族のお気持ちを第一に、医師を始め患者様の病態やリハビリ、食事の状況を多職種で共有し合い、退院後も過ごしやすい環境づくりに努めています。

栄養指導業務

毎日個人指導枠を設けています。医師の指示の下いつでも受けることができます。

外来個人栄養指導

午前  08:30~12:00 休診日 休診日
午後  13:00~17:00

※祝日、お盆、年末年始は休診日です。

入院個人栄養指導

病棟担当の管理栄養士より、患者様のお部屋に訪問し、自宅での生活状況を伺いながら実行しやすい食事療法を考えます。

食事療養業務

病院給食は安全かつ衛生的であり患者様一人一人の病状にあった食事を治療の一環として提供しています。患者様の状態に合わせた食形態の選定や、摂取しやすい食事の提案を行い、適切な栄養管理に結び付け疾患の回復をサポートします。退院後の栄養管理の見本となる食事の提供に努めています。
当院の給食部門は全面委託です。定期的に委託業者と給食会議を開催し、嗜好調査の結果などふまえながら献立内容や味付けの見直しを行っています。患者様に満足していただける食事提供を目指し日々精進しております。
また、安全かつ衛生的な食事提供を行うことができるよう、細菌検査や講習会などを開催し、厨房内の衛生管理に努めております。

配膳時間

7時20分
12時00分
18時00分

食事の種類
一般食と特別治療食に分かれており、患者様の病態に合わせた食事の種類や食形態が選択できます。献立は、通常献立と行事食献立があり、行事食では季節を感じて頂けるような食材を使い、メッセージカードと共に提供をしています。

特別治療食

当院で提供している治療食の一覧です。医師の指示の下、患者様の病態に合わせ適切な食種で提供します。下記の食種は一般食ですが、食形態の調整にも対応しています。

特別治療食 対象疾患
塩分エネルギー調整食 心疾患
エネルギー調整食 糖尿病・脂質異常症・肝疾患
潰瘍食 胃・十二指腸潰瘍
脂質調整食 膵臓疾患・胆のう疾患
貧血食 鉄欠乏性貧血
タンパク調整食 腎不全・糖尿病性腎症
透析一般食 慢性腎不全・血液透析

食形態

当院は下記のように患者様の咀嚼や嚥下状態に合わせて食事形態の調整を行っています。下記の写真は全て同じ献立です。形がなくなっても綺麗な盛り付けで彩の良いものを提供しています。また、<きざみとろみ>の写真で使用している食器は自助食器です。自助食器は、滑り止めがついており、片手でもすくいやすい反り返しのある形状です。身体機能の低下がみられる方、片麻痺、手指の障害、骨折などで利き手が使えない方等必要に応じて、食器の種類の変更をご提案しています。

<常食>

<一口大>

<きざみ>

<きざみとろみ>

<ペースト>

行事食

当院では月に2~3回、患者様に季節を感じて頂けるよう行事食を採用しています。

4月 昭和の日 11月 文化の日
5月 憲法記念日 勤労感謝の日
こどもの日 12月 冬至
母の日 クリスマス
6月 父の日 大晦日
夏至 1月 元旦
7月 七夕 七草
海の日 成人の日
土用の丑の日 2月 節分
8月 山の日 建国記念日
お盆 バレンタインデー
9月 敬老の日 天皇誕生日
秋分の日 3月 ひなまつり
10月 地方祭 ホワイトデー
スポーツの日 春分の日
ハロウィン

<一部参考例>

<こどもの日>

<土用の丑の日>

<秋分の日>

<地方祭>

<文化の日>

<クリスマス>

<大晦日>

<お正月>